スーダンにもサッカーリーグがあるよ!の巻
つい先日、同期に誘われて任地ワドメダニのサッカースタジアムにサッカー観戦をしに行きました。
スーダンにもサッカーリーグがあることに驚きで、すごくワクワク。
入場料は10スーダンポンド(30円)ととても安い。
入場口を間違えてしまったら、グラウンドに入らせてくれ、正面の座席まで誘導してくれた。
相変わらずスーダン人は優しくて心が温かくなる(ポッ)。
スーダンのサッカーリーグは、1962年から始まり、現在18チームあります。
任地のワドメダニにもその内の一つチームがあり、ホームでの試合だったため、たくさん人が集まっていました。
この日の試合は16時開始。
日本のファンのように、ホームチームのファンは楽器を持ち寄り、ホームソングであるだろう曲をラッパやドラムを使って応援していました。
日本と違うところは、警察の数。
30人くらいの警察がゾロゾロとグラウンドに入っていき、物々しい雰囲気。
試合開始直後は観客みんな静か~に見守っていましたが、試合後半になると盛り上がりを増し、野次をとばすおじさんがたくさん。
試合結果は、0-1で地味に応援していたホームチームは負けてしまいました。
試合直後、負けたチーム選手はみんな頭を抱えて倒れこんでいましたが、
きっともっと練習してスタミナをつければ、足が速くて体格もいいんだし、強くなると思うんだけどなぁ…と素人様様な目線で思いました。
何年か前には、元サッカー日本代表でスポーツキャスターの永島昭浩さんがサッカー指導をしにスーダンを訪れていて、スーダンのことが紹介されていました。
また来てくれないかなぁ。
サッカーというスポーツの可能性は無限だ!と思います。
また隣国チャドには、スーダンの紛争地域ダルフールから避難してきた難民が現在約1万人。
そこの難民キャンプには、NGOの支援でサッカーチームがつくられ、
紛争により家族を失った青年や少女が生きる手段としてサッカーをしていると、サッカー隊員の同期から教えてもらいました。
ダルフール紛争は、西部のダルフール地方で2003年2月、政府に迫害された住民が蜂起して紛争が始まり、少なくとも約40万人が死亡。
約60万人が避難したという。
国連は「世界最悪の人道危久」としており、紛争の背景には豊富な石油資源をめぐる権利争いがあるようです。
今もすぐ近くで紛争が続いていることや、紛争によって家族や住居を失って避難をしていることが、信じがたい事実…。
つい先日観た映画「おじいさんと草原の小学校」も、紛争が背景にあるケニアで起きた実話。
やっぱり争うことって嫌い。
世界中の国が手を取り合って仲良く…と本気で思うのは違うのかな?
サッカーに限らず、スポーツには夢があると思いますが、生きるすべである人もいること、
それにただならない想いがこもっているんだと思うと、胸が痛いです。
*ワドメダニサッカースタジアム前から