エジプトとアリージュと مع ماركو

~青年海外協力隊としてアフリカ エジプトで活動中~

スーダンで迎えるクリスマスの巻

初めての海外で迎えるクリスマス。

 

けれど、とくにクリスマスを感じる要素はここスーダンにはありません。

 

まず寒さを感じない、そしてイスラム教であるから。

 

 

 

少し前、南スーダンの人達が生活しているという地域に行きましたが、

 

伝統衣装のトーブをまとった女性が「メリークリスマス!」と言ってきて、ギャップがありすぎて頭がついていけませんでした。

 

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伝統衣装のトーブを着た女性 paint by Salih Abdo

 

クリスマスをモチーフにした刺繍をミシンで上手にしている人もいて、「私たちはキリスト教だからね。」と、南スーダンの人達のおかげで少しクリスマス気分を味わえました。

 

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すごい速さで刺繍をして、クッションを作成

 

 

 さて、そんな幸せな気分とは裏腹に、最近のスーダンは、経済状況の悪化、燃料不足が原因となって各地で抗議活動が起きています。

 

催涙ガスと銃火の使用が報告されました」と報じられ、数人の民間人が死亡したそうです。

 

 

[スーダン共和国] スーダン各地で反政府デモ 一部が暴徒化 8人死亡 | SOSSkynetNews

 

 

 

 

 正直、こんなに身近で日本のテレビで観ていたようなことが起こっていることが信じられないのですが、これが事実。

 

 スーダンが発展していく歴史の中にいるようです。

 

 

 

 

 私は、スーダンの人達のおおらかで優しくて、自信があって、堂々としていて、家族を何よりも大切にしていて、貧しいながらも笑顔でいることを知っています。 

 

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同僚親戚の出産祝いに行って、たくさんダンスを踊った

 

 そんなスーダンの人達が大好きです。

 

 なのでこうした形で亡くなってしまうのは、とてもとても悲しいです。

 

 

 

 

 スーダンで一緒に活動しているからこそ100%とは言えませんが、スーダンの人達の気持ちが分かります。

 

 しばらく任地からは離れて退避しますが、どうかみんなが安全で平和でありますように。願うばかりです。

 

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スーダンの日常 paint by Salih Abdo