スーダンの交通事情の巻
スーダンでの移動手段は、車、タクシー、バス、ミニバス、リキシャ(三輪バイク)が大半です。
中には、ロバや馬を走らせる人もいます。首都ハルツームでは、馬は見なかったけれど、任地ワドメダニにはたくさんいます。
ロバはこどもだけで乗っていることもあります。
基本運転しているのは男性で、女性が運転しているのをまだ2人しか見たことがありません。
バスは基本相乗りで、補助席も出したりしてとにかくたくさん乗れるように詰めていきます。
みんなマナーを守って静かに座っていて、
男性は女性やお年寄りに席を譲ったりと、
とってもジェントルマン!
値段は場所によりけりですが、2〜5SDG(6円〜15円)。
個人的に値段はバスよりも5倍くらい高くなりますが、
リキシャ(三輪のバイク)はスーダンの風を思いっきり感じることができるので好きです。
日本車は、MITSUBISHI、TOYOTAがたくさん走っていて、NISSAN、ISUZUもたまに見かけます。
韓国車も多く、HYUNDAI、KIAが走っています。ボロボロになったベンツも見かけることも。
日本の車への信頼は厚いようで、よく「これMITSUBITSIだよ!メイドインジャパン!長く使えるよ!」と言われます。
私は何もしていないけれど、とても誇らしいです。
日本ってすごいんだなぁ。
そんなスーダン人の運転はとにかく荒い。
警察が周りにいなければビュンビュンとばして平気で120キロくらい出すし、
車線変更も、え?ここ入るの?と思うくらいのほんのわずかな隙間に割り込みます。
その技術のすごさたるや…。
よく見かける、スーダン人男性が車の荷台にこれでもかっていうくらい相乗りしている姿や、
ガス欠で動かなくなった車をみんなで押している姿。
そんな姿が可愛らしくて好きです。
路上やお茶屋さんで男性が密集して話している姿もこれまた可愛くて、
イスラム教というお酒を禁じられている人たちがこんな風に平和に暮らせているイスラム教の教えは偉大だと思います。
そして、スーダンにはなんと高速バスや電車も走っています!
これでピュピュンと首都に行けてしまうのは、とてもありがたいことです。
高速バスも電車も快適で(バスの冷房は少しきつい…)、ちょっと一眠りしたら目的地です。
電車はなかなかのキレイさにびっくり!
まだ新しいようで、中国の会社が作ったそうです。
この会社の中国人がとても良い人で、帰りの電車をタダで乗せてくれました。
ありがたい!
さて、私の住むアパートの一階には車の修理屋さんがあります。
フドゥーというおじさんが一人で切り盛りしていて、このおじさん、アパートの清掃や修理もしている何でも屋さん。
日本みたいにタイヤがキレイに並べられていたり、
道具が充分揃っているようには見えませんが、毎日たくさんのお客さんが来ます。
フドゥーは口数が少なく、黙々と仕事をこなすその姿がかっこいいなぁと思います。
私の住む近辺は車修理屋さんが立ち並んでいて、
特に車を停める専用のスペースがあるわけではなく、道端に車を停めて修理したらすぐGO!という、チキチキカーレースのようです。
スーダン人は、基本的に動けば良いみたいで、何でも完全に壊れるまで使います。
職場にある電気ポットも、なんとか接続の良いところを探してお湯を沸かしていますし、
車の大半はもう何万キロも走行していて、ギコギコ音がしていたりします。
使い方はかなり雑なので改善が必要ですが、完全に使えなくなるまで使うというところは見習いたいと思います。
挨拶が熱いのだから、物にも同じように熱い想いを持ったりできはず…!
スーダン人の素敵なところをもっと素敵にしていきたいです。
* 車窓からinハルツーム